どんな思考が大切なのか
複数の思考を持てると、物事の立体視が可能になると思っています
論理的思考や批判的思考、デザイン思考とか、ナントカ思考にせよ、筋が通っていればいるほど、一面的な見方では把握できない様々な事象を、視点を一つに決めてみるようなものです。
引用元:https://thefas.jp/thinking-methods/multi-angle-thinking/
例えば、ある製品を「法律」の観点から見るか、「利益率」の観点から見るか、「アイデア」の観点から見るか、「デザイン」の観点から見るか、「生産者」の観点から見るか、「ユーザー」の観点から見るか、「手に取ったが買わなかった人」の観点から見るか、着眼点は無数に考えられます。
複数の観点から立体的に見られることが、非常に大事なわけです。
「論理的」と「批判的」と言う言葉は、「立証的」「建設的」と「あら探し的」「破壊的」という方向性と言い換えられそうですが、であれば両方必要です。片方だけでは機能しにくいはずです。
思考回路として機能しうるものと言うと「論理」「感情」「感覚」「直感」の4タイプと「外向」「内向」の2つの方向性がある、とユングが言っています(確か)。
「論理」タイプの人間からすると「感情」は非合理そのものに見えるかもしれません。
ですが、「感情」には感情の固有の必然性や機能があり、自分の意志で使いこなすこともできます(幼児をなだめて機嫌を直す母親とか、オッサンをなだめて手玉に取る夜の蝶たちですかね...)。
「直感」はあてずっぽうや思い付きに見えるかもしれませんが、頭の中に必要な情報がしっかり入っていて熟成された状態で邪念やバイアスに曇らされずにスカッと見通しが開けたなどと言う場合、無意識を活用して有為なアイデアや結論を得たことになります。
「感覚」は、上手い説明ができませんが、それはそれで固有の機能があり、把握できる人は居るものと思います。
こうした、「観点」「方向性」「思考回路」の組み合わせは、まず機能するものとどうやって機能させるのか分からないものがあるでしょう。
「法律」+「あら探し的」+「論理」とか「デザイン」+「立証的」+「感覚」などは機能しそうですが、「利益率」+「立証的」+「感情」とか「生産者」+「あら探し的」+「直感」とかはどう機能させたものか、ちょっとわかりません。
「論理」は比較的機能する組み合わせが多そうです。
が、機能する組み合わせをいろいろと持てていると、より多くの人に届くものを生み出せるのではないかと思います。
先ほどの透視図のたとえで言えば、多様な方向から「形状」を見るか「色」を見るか「明るさ」を見るか「質感」を見るか、みたいな話でしょうか。
どの思考方法が正して間違っているかではなく、ひとつの思考方法に固執せずにマルチアングルの複眼的な考察が大事だということです。